「アイマス ミリオンライブ!」10thライブツアーAct-4で見た“39人が彩った10年間の集大成” - (page 2)

 ソロ曲パートは、郁原さんによる「絵羽模様」から。エレクトロポップな曲調の楽曲を軽快に歌いつつ、雅なアイドルのエミリーらしさを感じさせる丁寧な手の動きが目を引く。田村さんによる「あのね、聞いてほしいことがあるんだ」では、カントリー・ミュージックを感じさせる曲調のなかで、ひなたの純朴さを感じさせるような、あたたかい気持ちになれる歌声を届ける。

 原嶋さんは「アニマル☆ステイション!」を披露。ミリオンライブ!楽曲でも屈指の盛り上げソングのひとつであり、体を大きく動かして元気いっぱいに歌う。動物の鳴き声のコール&レスポンスのパートも用意され、Kアリーナ横浜を動物園に変えるものに。稲川さんによる「たんけんぼうけん☆ハイホー隊」では、元気いっぱいで好奇心旺盛な環の姿を体現するようなパフォーマンス。コール&レスポンスもお互いに全力全開のもので、さらに場内を盛り上げていった。そして愛美さんによる「流星群」では、自らギターを手にして熱唱し引き込んでいく。ラストのローングトーンもじっと聴き入るぐらいに響き渡っていた。

 ユニットパートに戻り、ここでは「夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-」(※読み方は「グレースノクターン」)による「昏き星、遠い月」(藤井さん、小岩井さん、野村さん、山口さん)に。ミュージカル風の楽曲であり、6thライブツアーでは劇中劇のような形で芝居と楽曲を披露していた。その再演と言わんばかりに、冒頭でユニット衣装をまとった藤井さんが、恵演じるエドガーのセリフを口にすると場内大歓声。4人がダークファンタジー色が強い世界観を描いた楽曲を、劇中の剣戟なども再現しつつ演技を交えながら披露した。

「昏き星、遠い月」(DAY1)
「昏き星、遠い月」(DAY1)

 これに続いたのは、Chrono-Lexicaによる「dans l'obscurité」(夏川さん、中村さん、伊藤さん、阿部さん、斉藤さん)。これまでもたびたび歌われてきた楽曲だが、ついにオリメン5人が集結しての披露に。ユニット衣装で登場し、ゴシックな世界観を持ちロックサウンドの激しい楽曲を熱唱。“中二病”感ある間奏の口上や時折見せるポーズもより世界観を引き立たせるものとなっていた。

「dans l'obscurité」(DAY1)
「dans l'obscurité」(DAY1)

 MCパートで振り返るなか、稲川さんは「たんけんぼうけん☆ハイホー隊」に触れ、Act-2で歌う予定だった(※体調不良で出演が見送られた経緯がある)ことを明かし、忘れ物を回収したことに喜んでいたほか、このトークに参加メンバーがいないながらも「昏き星、遠い月」や「dans l'obscurité」に興奮したことなどが語られた。

MCパート(DAY1)
MCパート(DAY1)

 ソロ曲パートとなり、麻倉さんによる「きまぐれユモレスク」では、キュートな歌声に、笑顔や困り顔といった豊かな表情、「すき」「きらい」が連呼されつつ小悪魔感もあるような歌詞も含めて、可愛い星梨花ワールドを作り上げるものに。渡部恵子さんは「ローリング△さんかく」を披露。軽快なステップと元気でキュートな歌声で歌うなか、場内ではコンサートライトを三角形にして振る光景が一面に広がり、歌詞にあわせて四角形にするなど、一緒になって盛り上げていた。

 雨宮さんによる「ライアー・ルージュ」では、志保最初のソロ曲として引き締まった表情から放たれる力強さと繊細さもあわせもつ歌声をもって魅了しつづけてきたなかでも、より表現力を増した形で大人の憧れる少女の心情を表現。伊藤さんは「透明なプロローグ」でまっすぐに歌声を響かせつつ、サビ終わりにはウインクもきれいに決め百合子が持つアイドル感を表現していた。そして渡部優衣さんは「Super Lover」を披露。歌詞からイメージされる夜の満月が似合うような雰囲気と、そのなかで大人の恋愛を感じさせる楽曲のなか、かっこよさと色っぽさも醸し出しながら魅了するステージを展開した。

 ここで、ユニット「花咲夜」による「矛盾の月」(小岩井さん、郁原さん、南さん)が披露。ナンバリングライブでは8thライブで歌われていたものの、小岩井さんが不在だったため、大舞台での3人揃って披露が実現。ユニット衣装をまとい、扇子を手にしながら恋心を描いた楽曲を、和の雰囲気にのせて伝えていた。

「矛盾の月」(DAY1)
「矛盾の月」(DAY1)

 「カワラナイモノ」(駒形さん、浜崎さん、近藤さん)は、「LTP07」という初期の楽曲でありつつ歌われる機会も少なかったが、今回初めてミリオンスターズでのオリメン3人が揃って披露することが実現(※三浦あずさ役のたかはし智秋さんを加えた4人が歌唱メンバー)し、しかも浜崎さんと近藤さんはライブ初歌唱。卒業をテーマにした楽曲でメインスクリーンに桜のフレームが映し出されるなか、思いを込めた歌声が涙腺を刺激するものとなっていた。

「カワラナイモノ」(DAY1)
「カワラナイモノ」(DAY1)

 「カンパリーナ♡」(野村さん、末柄さん、平山さん)は、「ミリシタ」の「プラチナスタートラスト~夏夜絢爛★ナイトプールパーティ!~」イベント楽曲で、ライブ初披露。ナイトプールのパーティーがイメージされるような大人の雰囲気で、セレブ感もあるような魅惑のステージを展開した。

「カンパリーナ♡」(DAY1)
「カンパリーナ♡」(DAY1)

 MCパートでは、伊藤さんが再度ウインクを披露して、プロデューサーさんも登壇しているメンバーもメロメロにしたり、渡部優衣さんが「Super Lover」に触れ、このライブ当日だけではなく、その前に披露した6thライブツアー神戸公演のときも満月だったこと、登壇メンバーに伊藤さんと阿部さんがいたことから、Chrono-Lexicaが5人揃ったことを喜んだり、斉藤さんの提案で間奏の口上が行われたことなど、さまざまな話題が飛び交っていた。

MCパート(DAY1)
MCパート(DAY1)

 最終ブロックに差し掛かったところで歌われたのは「クルリウタ」。劇中劇となるキャスティング投票企画のひとつ“孤島サスペンスホラー”をテーマに、プロデューサーさんたちを震撼させたドラマパートも収録している「THE IDOLM@STER THE@TER CHALLENGE」(TC)の「03」楽曲。イベントなどで歌われたことはあったが、フルメンバーが揃って、そしてナンバリングライブで歌うのは初めて。振り付けも照明も映像演出もホラーがかったもので、歌い方も世界観たっぷりで、高い表現力が故に伝わってくる恐怖感を覚えるようなステージとなっていた。

「クルリウタ」(DAY1)
「クルリウタ」(DAY1)

 ホラーテイストの楽曲が続き、今度は「赤い世界が消える頃」(大関さん、木戸さん、阿部さん、近藤さん、平山さん)。“学園ホラー”をテーマに、同じく投票企画によって生まれた「THE IDOLM@STER THE@TER ACTIVITIES」(TA)の「03」楽曲。ステージが赤のライトに染まり、コンサートライトも多くが赤で振られるなかで、メインスクリーンに映し出されたホラー感のある音楽室の映像を背景に、幽霊をイメージさせるような振り付けを交えながら歌い、こちらも世界観を存分に味わえるステージとなっていた。

「赤い世界が消える頃」(DAY1)
「赤い世界が消える頃」(DAY1)

 ホラーの空気感を切り裂くようなクールなステージとなったのは「DIAMOND JOKER」(Machicoさん、藤井さん)。MTSシリーズおける「BRIGHT DIAMOND」の楽曲のひとつであり、レーザー演出も派手に彩られるなかで、譲れない覚悟や決意を示すような楽曲を、バチバチに決めるようなカッコよさ全開のパフォーマンスで魅了していた。

「DIAMOND JOKER」(DAY1)
「DIAMOND JOKER」(DAY1)

 ユニット「オフィウクス」は「電波感傷」(南さん、香里さん)を披露。夜の高層ビル群がイメージされる映像を背景に、近未来と疾走感あふれる楽曲を熱唱。それぞれが持つ高い歌唱力が存分に味わえるステージに。さらにクールさを感じさせるステージが続き、「Marionetteは眠らない」(Machicoさん、平山さん、愛美さん)も披露。「LTP06」の楽曲で、これまでもさまざまな場面で歌われてきたが、ミリオンスターズのオリメン3人がそろっての披露は初めて(※星井美希役の長谷川明子さんを加えた4人が歌唱メンバー)。ダンサブルな楽曲のなか、歌の実力派3人によるこれまで培ってきたものを存分に発揮したと感じさせるステージで、目と耳が離せないものとなっていた。

「電波感傷」(DAY1)
「電波感傷」(DAY1)
「Marionetteは眠らない」(DAY1)
「Marionetteは眠らない」(DAY1)

 「シークレットジュエル~魅惑の金剛石~」(山崎さん、桐谷さん、渡部恵子、香里さん)は、MTSシリーズのBRIGHT DIAMONDの楽曲で、スタイリッシュさとオシャレさを存分に醸し出す曲調のなかで、歌詞にあわせた魅惑の表情もあわせて、スタイリッシュにお宝を狙う怪盗団をイメージさせるようなステージとなっていた。

「シークレットジュエル~魅惑の金剛石~」(DAY1)
「シークレットジュエル~魅惑の金剛石~」(DAY1)

 MTSシリーズの楽曲が続き、CLEVER CLOVER楽曲の「Shamrock Vivace」(角元さん、中村さん、田村さん、渡部優衣さん、野村さん、阿部さん)では、ビッグバンドサウンドにのせてのショウタイムステージが披露。ゴージャスな雰囲気もただようなかで、楽しそうな表情で軽快にうたっていた。

 ステージにはこの日の出演メンバーたちがそろい、歌ったのは「EVERYDAY STARS!!」。各アイドルを象徴するセリフパートが用意されている自己紹介楽曲ともいえるもので、ここでは出演アイドル全員分が、このライブのための特別セリフが用意された状態で披露。その内容も、アイドルの成長やDAY1公演の感謝など、感慨深さも感じさせるもので、本編に一区切りをつけた。

MCパート(DAY1)
MCパート(DAY1)

 アンコールを求める声があがるなかで青羽美咲がスクリーンに登場。業務連絡と題した、最新情報をまとめた映像の上映を経てアンコールのステージに。ここで歌われたのは10周年記念楽曲である「Crossing!」。同じく10周年記念衣装である「リ・プロローグ・X(クロス)」をまとって登場し、新たな時代の幕開けを示すような楽曲を高らかに歌う。

「Crossing!」(DAY1)
「Crossing!」(DAY1)

 最後の挨拶は、代表してMachicoさんが担当。10年間の感謝の言葉や思い出を振り返ったほか、DAY2に向けた意気込みを語っていた。そしてラストナンバーとして歌われたのは、アニメのオープニングテーマである「Rat A Tat!!!」。曲中は自由に移動し、思い思いの場所で感謝を伝えるように歌いつつ、最後は横一列となって、全員揃うDAY2への“夢の扉”を叩いて締めくくった。降壇時には山崎さんとMachicoさんがハイタッチしてお見送りしつつ、改めて2人から感謝の言葉を送ってDAY1は幕引き。舞台をDAY2へと移していった。

MCパート(DAY1)
MCパート(DAY1)
「Rat A Tat!!!」(DAY1)
「Rat A Tat!!!」(DAY1)

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