YouTube、AIが推測する「見たい箇所」までスキップできる新機能のテストを拡大

Artie Beaty (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2024年05月07日 11時59分

 YouTube動画の重要な箇所までスキップしたいと感じたことはないだろうか。新機能を使えば、それが可能になる。

YouTubeのロゴ
提供:NurPhoto/Getty Images

 Android Authorityによると、YouTubeはごく一部のユーザーを対象に「Jump Ahead」機能をテストしていたが、このほど米国の「YouTube Premium」加入者全員にこの機能の提供を開始したという。月額13.99ドル(日本では1280円)のYouTube Premiumでは、広告なしの視聴やオフライン視聴、バックグラウンド再生ができる。

 Jump Aheadは、人工知能(AI)を使ってユーザーが見たいものを推測し、他の視聴者の多くが先にジャンプした箇所を分析すると、Android Authorityは説明している。YouTubeは、この機能の仕組みを詳しくは明らかにしなかったが、AIが何らかの視聴データを判断材料にしている可能性が高そうだ。

 この機能は、YouTubeが2023年秋に発表したAI対話機能に続くものだ。この対話機能を使えば、動画の再生を中断することなく、動画に関する質問への回答や、関連動画のおすすめを受けられる。

 Android Authorityによると、Jump Ahead機能は今のところ「Android」版アプリでのみ動作し、一部の英語の動画(AIの判断材料になる再生回数や視聴データが多い動画である可能性が高い)にのみ対応している。

 Jump Ahead機能を使うには、www.youtube.com/newから機能を有効にする。その後、対象の動画を再生中に通常通りダブルタップでスキップしようとすると、新しい「Jump Ahead」ボタンが表示される。それをタップすると、うまくいけば希望通りの箇所までスキップできる。

 視聴者にとっては素晴らしい新機能のように思えるが、クリエイターはどう反応するだろうか。視聴時間が動画の収益に影響することを考えると、その時間を視聴者が簡単に短縮できるようにする機能を歓迎するだろうか。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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